サウジアラビア

サウジアラビアはアラビア半島の大部分を占める大きな国です。

北緯16度~32度,東経36度~56度の間に位置しており,日本との時差は-6時間です(日本が夕方6時の時,サウジアラビアは正午)。国土面積は215万平方kmで日本の約6倍あります。国土の95%は荒涼たる砂漠とはげ山になっています。東はアラビア(ペルシア)湾,カタール,アラブ首長国連邦(UAE),バーレーン,西は紅海に面し,北はヨルダン,イラク,クウェート,南はオマーン,イエメンに接しています。

地形は,紅海側の西に山地があり,東に行くに従って低くなり,やがてアラビア湾に落ちていきます。西のヒジャズ・アシール山脈には3000m級の山まであります。リヤド付近の標高は約600mでナジド高原と呼ばれています。地下資源に大変富んでおり,原油埋蔵量は世界最大です。金銀銅などの金属も豊富にあり現在でもなお探査中です。

人口では約3400万人で,首都リヤドに760万人ぐらい(そのうち4割は外国人),第2の都市のジッダ(ジェッダとも呼ばれます)には400万人ぐらい住んでいると言われています。また,17歳以下が全人口の半分を占める『若い国』でもあり,教育や雇用にも力を入れています。サウジアラビアはイスラム教国です,イスラム教発祥の地で,その聖地マッカ(メッカ)とマディナはサウジアラビアにあります。国民の多数がスンニ派と呼ばれる教派に属しています。

サウジアラビアは,イスラム教の戒律が社会生活のすみずみまで規定してあり,「信仰告白・礼拝・断食・喜捨・メッカの巡礼」の『五行』と呼ばれる宗教実践は,イスラム諸国の中でも最もよく守られている国です。